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『 東高二十年の思い出から 』 その2 「楽しかった」修学旅行・断想 (前編)  ( 創立三十周年記念誌 「 あこがれやまぬ こころいだいて 」 から転掲 )

『 東高二十年の思い出から 』 その2 「楽しかった」修学旅行・断想 (前編)

 第2期生を迎える為の入学試験の時には、1期の職員が16名だったので、静高からかなりの数の先生方の応援があった。その監督のあき時間に、必死で書いていたのが、「新しい修学旅行」(第1集)という、その後、白表紙のうすいパンフレットになる原稿であった。当時としてはく新しい企画の修学旅行を、生徒、父兄、2年目から赴任されてくるであろう先生方を対象に、PRするためのものであった。

 東高創業の昭和38年(の何時頃であったかは忘れたが)、朝日新聞に、「修学旅行無用論」が掲載され、そのような世の中の雰囲気のなかで、一体何の為の修学旅行か、という原点から見直して生まれたのが、今なお続いていると聞く、昼は自然に親しみ、夜はHR単位の行事等を主とする型の、当時としては、まさに「新しい修学旅行」であった。2年生の夏に実施ということも含めて、その為には12月中に、国鉄の団体承認をとる必要があり、さなきだに忙しい第1年目の秋以降、校内の会議はさらに頻繁となり、初代河村校長の命を受けて単身長野県の細野にのりこんだ、もう冬の一泊二日は、些か心細かったが、1HRが一旅館を貸切り可能、昼間も複数のコースあり、細野が(当時は)俗化していない、等々の点で、これならいけると直感し、学校へもち帰って、更に審議を経て決定をみたのである。その為には、父兄、生徒、職員の理解が必要ということで、いきがかり上、パンフレットの原稿書きに追われたという次第であった。(つづく)

静岡東高旧職員 寺部昭夫 (文責:永野達弘)

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